図書館に行かなくなった理由は
ずっと図書館通いにいそしんでいた。
まずは無料なのが良い。そしてドライブも兼ねて気分転換ができる。
読んだ後で本が残らないのが特にいい。
また読みたくなったらその都度借りてくれば良いし、ふたたび読みたくなることなどめったにない。
どうしても手元におきたいその時は買えばいいのだ。
以前、20年住んだ家を引っ越す時に本があまりに多く、その始末に相当な体力を要した。
引っ越し先が小さな家だったので大事な本以外は持っていけなかった。
何日間も車に本を積んでブックオフに通った。いくらにもならないが捨てるより良いかと思った。
同じ店にに行くのが恥ずかしくなり、別のところを捜して行ったりした。
文庫本などは引き取らないので他の不用品と一緒に直接ゴミ焼却場に搬入した。
ほんとに疲れた。
還暦をすぎて荷物を増やさないようにと思っている。
私がお陀仏になった時に息子の片づけが少しでも楽なように本などはないほうがよい。
興味のない本などほんとうにただのゴミでしかないから。
近隣の公立図書館4か所に貸し出しカードを作った。
事前に検索をして読みたい本がある図書館に出向く。効率が良いといえばいいかも。
しかし図書館通いをして、決定的に気になることが出てきた。
図書館で借りた本を読んでいると、ふっとなんともいえない匂いがしてくるのである。
前に借りた人の匂いかな?そんなはずないよなと鼻で匂いを確かめると、何も匂いがしない。
しかし、読んでいるとまたふっと匂いがしてきて気持ちが悪くなって結局その本は読まずに返却した。
またある時ははたばこの匂いがしてきたのだ。これも鼻を近づけると何も匂いはしなかった。
これもどうも読む気になれず返却した。
何か前の人の念がこもっているような気がしてならない。
全部が全部そうではないが、気になり始めてきたのだ。
そんなことがあっても図書館通いは続けていたのだが、ここにきてアマゾンキンドルで本を読んでいこうと思いたった。
無料ではなくなるが、タブレットひとつに全部おさまる。
キンドルアンリミテッドという月に980円の読み放題のサービスに加入した。
キンドル本のないものは実物を買えばよいし、キンドル本は沢山あるから私が生きている間にはきっと全部読み切れないと思う。